キャロットクラブ2021年度募集を間近に控えて

今年度募集に対してのスタンス

募集馬の募集価格、所属の東西がわかり、カタログや厩舎発表が間近に迫ったキャロットクラブについて記しておきたい。

他のブログや、一口馬主関連のYouTube動画を見ていると、キャロットクラブへの新規入会を考えている人は今年も相当数いると見受けられる。シルクの募集数から想像するに、キャロットクラブも大人気間違いなしだろう。

また、制度上、シルクよりも新規入会のハードルが高いことからも「入会チャレンジ」という言葉が各所で使われている。

私自身は2016年度募集で入会し、2020年度募集で、いわゆる「入会チャレンジ」に成功して2名義体制になった。

出資馬はパールズシャインの19(パールズウィッシュ)という地方馬であり、1.5次募集に残ったうちの1頭だ。

3名義目へチャレンジしようと昨年時点では思っていたが、実績制のサンデー社台やシルクに資金分配の比重をおきたいということ、2名義体制でも、うまく回せばそれなりに欲しい馬が取れるのではないかということから今年はチャレンジしない予定だ。

友人が3名義目に挑戦するようなので、そちらを応援したい。

私自身は、2名義ともにバツなし最優先なので、バツ取り、もしくは欲しい馬がバツなしで取れそうなら取る。他一般申込では将来の母馬候補に少口というスタンスで行きたいと思う。

「入会チャレンジ」のポイント

他のブログやYouTube動画でも、色々な方が入会チャレンジについて考察、指南をしているが、私なりの考えを記しておきたい。

これまでの傾向を見るに、チャレンジを成功させる上で大事なポイントを優先度の高い順に並べると以下のようになると考えている。

①測尺>②募集価格≒③生産牧場>④厩舎/所属

まず①測尺については、他クラブの募集を見ても明らかだが、管囲が細い(特に19cm未満)、体高が低い(145cm未満)、胸囲が小さい(165cm未満)、馬体重が低い(380キロ未満)など、小さい馬はとにかく敬遠される。()内はあくまで私なりの目安だが…入会チャレンジをする上で最重要ポイントと言えるだろう。

次に②募集価格については、価格が高い馬の方が不人気になりがちということである。正しくは、馬の出来に比べて募集価格が高く感じる馬と言うべきか。過去のディープインパクト産駒のように、そもそもの種付け料が高いために価格設定を高くせざるを得ない馬などに顕著に見られる傾向だ。③生産牧場と≒としたのは、今年度募集からラインナップされていないディープインパクト産駒のように、明らかに募集価格が高い馬が減っているので少し優先度を下げている。

③の生産牧場については、二つの視点があると考えている。一つは、やはり圧倒的な成績を残すノーザンファーム産に出資したいという人が多いということ。もう一つは、キャロットクラブの制度のキモである、母馬優先の恩恵を将来的に受けるためには、繁殖入りする際にノーザンファームで繋養されることが最大の近道であるということだ。募集馬の大半はノーザンファーム生産の馬が占めていることからも明らかである。

④の厩舎/所属については、当然と言えば当然だが上位厩舎の方が人気は高い。また、キャロットクラブでは少数だが地方所属という馬もいて、これまではやはり中央>地方という傾向がある。今年の募集は地方所属予定馬が3頭と少なく、全て牝馬、かつ価格が1,400-1,600万と比較的高額なため、より地方馬の人気が下がるという見方もある。

少なくとも昨年までは上記を抑えていれば新規入会はほぼ間違いなくできたと言えるが、果たして今年はどうだろうか。

今年、「入会チャレンジ」する方々の健闘を祈ります。