シルク・ホースクラブの出資者決定方法と出資戦略
出資者の決定方法について
1頭あたり募集口数:500口 1頭あたり申込口数制限:10口(抽選枠で割り当てられる場合は最大5口)
実績制を導入していて、1頭あたり実績枠300口、抽選枠200口が設けられている。実績枠とは、過去3世代の競走馬出資金額の合計額上位者から口数を割り当てる方法で、抽選枠とはその名の通り、抽選にて出資者を決める方法である。
出資者の決定方法は、①実績枠(300口)→②抽選枠(200口)となっているため、出資したいと思った馬に出資する可能性を上げるには、過去3世代における出資実績を積むことが最も確実な方法といえる。ただし、出資実績を積む=支出が増えることになるので、個々のお財布との相談になってしまう・・・
参考までに、2020年度募集時の実績枠での当選に必要な過去3世代の競走馬出資金額の合計額について、数字を丸めたうえで簡単に記載すると、
実績額1,000万円以上必要 1頭
実績額500万円以上必要 4頭
実績額300万円以上必要 4頭
実績額200万円以上必要 7頭
実績額100万円以上必要 20頭
となっている。人気も成績も右肩上がりのクラブなので今年がどうなるかはわからないが、昨年ベースでいうと、実績額300万円あれば上位10頭以外は好きな馬に出資することができるということが言える。
とはいえ、実績額300万円以上となると、年平均で100万円の出資をしないと届かないので、そのために設けられているのが②抽選枠(200口)である。
②抽選枠については、近年制度変更があり、1会員あたり1頭の抽選時優先馬というのを設定できるようになった。既存の会員も新規の会員もフラット(新規優遇との噂もあるが…)に抽選を受けられ、抽選時優先馬においては、申し込み数が200口以内であれば確実に出資できるという制度(200口を超えた場合は抽選)になっている。そして、抽選時優先馬の抽選後に残った抽選枠に対して、一般の申込者抽選が行われる。
以上により出資者決定が行われるが、細かいことはさておき、出資したい馬に出資することの難しさはわかっていただけたかと思う。そこで必要なのが、クラブの制度を理解した上で自身にとってのそのクラブの位置づけを明確にしておくことであると考えている。先々ほかのクラブの話でも書いていくと思うが、今回はシルク・ホースクラブについて自身の位置づけと戦略について書きたいと思う。
シルク・ホースクラブの位置づけと出資戦略
まず、端的に結論だけ述べるとするならば、「一口馬主をやっていくうえでメインのクラブと位置づけ、毎年コンスタントに出資して、ある程度の実績を積んでいく」となる。
メインのクラブと位置付ける理由は、全部で3つある。
①圧倒的な成績を誇るノーザンファーム生産馬(育成馬)が募集馬ラインナップのメインとなっており、安定的に強い馬を輩出している。
②少数口クラブ(サンデーサラブレッドクラブ等)と比べると、必要な実績額が相対的に少ない。
③近年、会員数の圧倒的増加により、出資者決定方法の変更、募集馬数の増加、サイトの改変等々、まさに「成長期」といえるクラブであること。
①は言わずもがな、そもそも当たり(強い馬)を引ける確率が高いということなので、重要なファクターである。
②については、サンデーサラブレッドクラブは必要実績額を公表していないので、想像の範疇を出ないが、会員に馬主資格をお持ちの方も多数いるというくらいなので、そもそも自身が戦っていけるような所得水準ではないと考えられる。一方で、シルク・ホースクラブについては現時点では3年間で300万円の実績があれば、上位10頭以外は好きに出資できるので、これまで150万円くらいだった実績を、去年から300万円を目指して出資額を増やしてきた。今年の募集では、300万円には満たなそう…
③アーモンドアイを筆頭として、ここ数年で一気に会員が増え、収益も右肩上がりであろうと想像できる。また、近年のクラブの動向から、さらなる投資フェーズに入っていると読んでおり、今後も数年は隆盛が続くのではないか(続かせるために良い馬が募集されるのではないか)と読んでいる。
以上の理由から、自身の中で「メインのクラブと位置づけ、毎年コンスタントに出資して、ある程度の実績を積んでいく」というスタンスで当クラブとお付き合いをしている。
一口馬主隆盛の今、出資したい馬に出資するということ自体、なかなか叶わないことなので、意図的に戦略を組んでいくことも一口馬主ライフを楽しむためには必要なことなので、すでに一口馬主をやっている方、これから始めようとする方も参考にしていただければありがたい。
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